この記事は、映画『Perfume“コールドスリープ”-25 years Document-』の内容に大きく踏み込むネタバレ考察です。
これから観る予定の方、まだ内容に触れたくない方は、作品情報や鑑賞レポ(ネタバレなし)をまとめたこちらの記事を先にどうぞ。

準備ができた方だけ、この先へ進んでください♫
筆者はこの映画を映画館で7回観ています。

先に結論から!
この映画は、2025年12月31日——コールドスリープに入る前、最後の紅白のステージ、いわば“あの日”では終わりません。
2026年、コールドスリープに入ったあとの3人の姿まで、しっかりと描かれています。
SNSでの感想の多くは、発表に至る過程や東京ドームのライブシーンに集まっている印象です。もちろんそこも素晴らしいのですが、筆者が本当に心を掴まれたのは、その先でした。
多くの人が語る“あの日まで”——サプライズ、MIKIKO先生の涙、そして「MY COLOR」
映画の前半は、コールドスリープという決断に至るまでの過程が丁寧に描かれています。
東京ドームライブに向けたミーティングの最中、コールドスリープという言葉が突然出てきた場面。それをどんな文言で発表するか、3人とMIKIKO先生が言葉を選びながら話し合う場面。そして、ファンや世間に発表するより先に、ライブを支えてきたスタッフの方々へ告げる場面。このときもMIKIKO先生が涙する姿が映っていましたが、そこはほんの少しでした。
本当に涙腺が持っていかれるのは、その後のシーンです。恐らく翌日と思われるライブリハーサル、「巡ループ」を踊る3人を見つめるMIKIKO先生が、号泣していました。ここで多くの人がもらい泣きしてたのは間違いないと思います。筆者も、ここで涙腺が崩壊しました。
そして東京ドームのライブ本編。柱になっていたのは「MY COLOR」でした。
印象的だったのは、ステージの3人だけでなく、スタッフの方々の姿も数多く映していたことです。「みんなでPerfume」というものを、この映画は言葉ではなく画で見せてくれた気がしています。
会場を映したカットには、ドームを埋め尽くしたファンの姿も映っていました。これを見て、筆者はある記憶がよみがえりました。
筆者はこの東京ドーム公演、両日とも現地にいました。「MY COLOR」は2日間とも号泣でしたが、特に2日目、ステージ後ろのスクリーンに満杯のドームの景色——つまり自分たちがいる客席そのものが映し出されていることに気づいた瞬間は、正直やばかったです。
映画館で7回観て7回とも「MY COLOR」で泣いてしまったのは、きっとあの2日間の自分の記憶と地続きになっていたからだと思います。
でも、筆者が一番心を掴まれたのは“その先”だった
正直に言うと、ここまでは覚悟していた展開でした。発表の経緯、MIKIKO先生の涙、ライブ本編。SNSで語られている感想とも近い感覚で観ていました。
この映画が本当にすごかったのは、ここからです。
『コールドスリープ』というタイトルの映画なのに、コールドスリープに入ったあとの2026年、3人がそれぞれの時間を過ごす姿までカメラが追いかけていました。しかも、その3人の姿はどれも「Perfumeという枠を一旦置いて、初めて個人と向き合う」瞬間だったのです。
かしゆか:自慢のロングヘアーを、自らの手で
かしゆかが自慢のロングヘアーをカットするシーンがあります。
その姿は、映画公開前にすでに本人のInstagramで公開され、世間をあっと言わせていました。
結果を知ったうえで観たにもかかわらず、実際にハサミが入るリアルな瞬間に立ち会えたことは、ファン冥利に尽きる時間でした。
のっち:手術室まで、カメラは入った
のっちは、ICL手術を受けていました。
元々目が悪いのっち。コンタクトの度を上げるたびに「ライブのときの客席のファンのみんなの顔がよく見えて嬉しい」と話していました。以前から興味はあったものの踏み切れずにいたところ、コールドスリープという時間を機に決断したそうです。カメラは手術室の中にまで入り込んでいて、正直「ここまで見せるのか」と驚きました。(勿論、手術前まで)
このシーンののっちはほぼすっぴんに眼鏡姿で、「のっちだと分からなかった」というファンの声も見かけました。筆者はすぐ分かりましたが、それより「痩せてない?ちゃんとご飯食べてるかな?」というのが、毎回観るたびに心配になりました😂。
あ〜ちゃん:史上最強の美しさで
あ〜ちゃんが披露したのは、ウエディングドレス姿の前撮りでした。
ドレスは、ライブ衣裳などでもお世話になってきた方々による特別な仕立てとのこと。撮影スタジオも、ジャケット撮影などで何度も使われてきたであろう馴染みの場所で行われた様子でした。この写真は映画公開後、しばらく経ってから本人のInstagramで公開されました。かしゆかとは逆の順番で、映画で先に観て、あとからインスタで答え合わせをする形になりました。
このときのあ〜ちゃんは、めちゃくちゃきれいでした。
史上最強の美しさで、まばゆいばかりに光っている——それ以外の言葉が見つかりません。
3人に共通していた、あの表情
断髪、手術、ウエディングドレス。3人が選んだものはバラバラでした。けど、映っていた表情には共通点がありました。ものすごく晴れやかだったのです。
コールドスリープに入ってから、まだほんの僅かな時間しか経っていないはずなのに、3人とも自由な時間を心から楽しんでいるように見えました。
なぜ映画は“あの日の先”を描く必要があったのか
ここからは、7回観た筆者なりの考察です。
もしこの映画が、コールドスリープを決断するまでの過程と、12月31日の紅白のステージだけで終わっていたら——おそらく「コールドスリープ」という言葉に込められた意味は、今より弱く伝わっていたと思います。
25年間、Perfumeとして走り続けることそのものが人生であり、人生いちばんのプライオリティだった3人。その3人にとって、Perfumeという枠を一旦置いて自分自身と向き合う時間は、文字どおり“初めて”のものでした。本人たちも、それを「挑戦」と呼んでいます。
その初めての挑戦を、決断の物語だけでなく、実際に起きた出来事として描き切ること。それこそが、『コールドスリープ』というタイトルを背負った映画にとって、避けて通れないピースだったのではないかと思っています。
2020年から抱いていた想いと、9月21日の現実
少し、個人的な話をさせてください。
コールドスリープが発表されるずっと前、2020年頃だったと思います。Perfumeに毎回素晴らしいライブを見せてもらって、最高の景色と体験をもらい続けてきた筆者は、ふと思うことがありました。彼女たちも年頃なのだから、そろそろ一般女性として、個人としての幸せも考えてもらっていいんじゃないか、と。
だから、コールドスリープという選択自体には、大賛成でした。すごくいいことだと、頭では分かっていたのです。
それでも、実際に9月21日の発表でそれを突きつけられたとき——2026年からしばらくライブが見られなくなるという現実に向き合ったとき、寂しさは拭えませんでした。頭で分かっていることと、心が受け止めることは、別だったのです。
映画を観て、ようやく実感できたこと
「大切なお知らせ」でも、東京ドームのライブでも、3人は繰り返し言っていました。
形はどうあれ、3人でいればPerfumeはPerfume。Perfumeを一生続ける、と。
発表を聞いた直後は、正直、この言葉を頭では理解しても、心のどこかで半信半疑だった部分があったと思います。
でも、映画で観た“あの日の先”の3人——晴れやかに、それぞれの初めてに向き合う3人の姿を見たことで、この言葉がようやく実感を伴って腑に落ちました。Perfumeは、終わってなどいなかったのです。
結び:2024年2月、リキッドルームでの一言

2024年2月、恵比寿リキッドルームで行われたファンクラブ限定ライブに運良く参戦しました。ライブが終わったあと、Perfumeの3人が見送りをしてくれるという特別な時間がありました。
ほんの一瞬、数メートルほどの距離まで近づいた筆者の口から、とっさに出た言葉は「一生ついていきます」でした。
あの日から時間は経ちましたが、コールドスリープに入り、この映画で“あの日の先”の晴れやかな姿の3人を見た今も、その気持ちはまったく変わっていません。
一生ついていきます。今も、変わらずそう思っています。
まとめ
映画『コールドスリープ』は、コールドスリープを決断するまでの物語であると同時に、コールドスリープに入ったあとの3人を描いた映画でもありました。
“あの日”のさらに先まで、この映画は連れて行ってくれます。そして、そこにいた3人は、驚くほど晴れやかでした。
コールドスリープが明ける日、この記事をまた読み返しに来ようと思います。
「SEE YOU AT THE NEXT STAGE」
それでは✋️
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