Perfume大規模衣裳展「Perfume COSTUME MUSEUM」を振り返る

Column & Report
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2023年9月に兵庫県から始まった「Perfume COSTUME MUSEUM」は、
2026年1月、横浜で開催された“FINAL EDITION”をもって幕を閉じました。

約3年間にわたり全国を巡回したこの衣裳展は、
Perfumeのメジャーデビューからの20年の歩みを衣裳という視点から記録する、
大規模な展示企画でした。

本記事では、兵庫からFINALの横浜までの衣装展を時系列で振り返り、
「Perfume COSTUME MUSEUM」というプロジェクト全体を記録としてまとめます。

筆者は、兵庫・宮崎・広島・岩手・横浜の5会場を観覧し、
横浜での”FINAL EDITION”には計6回足を運びました。

実際に会場で見た展示内容を振り返りながら、
各地の展示の特徴や変遷を、写真も交えて整理していこうと思います。


「Perfume COSTUME MUSEUM 」とは

「Perfume COSTUME MUSEUM」は、
2025年に結成25周年メジャーデビュー20周年を迎えたテクノポップユニットPerfume(パフューム)が、メジャーデビュー依頼着用してきた衣装を一堂に集めて展示する大規模な衣装展です。

2020年に発売されたPerfumeの歴史を振り返る衣装本『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』を起点として、メジャーデビュー以降の選りすぐりの衣装約170~180点が厳選して展示されました。

これまでの開催履歴

この衣装展は全国6会場で、約2年間にかけて開催されました。

開催地会場開催期間
兵庫県兵庫県立美術館2023年9月9日~11月26日
宮崎県みやざきアートセンター2024年6月15日~8月25日
北海道東一丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)2024年9月7日~10月27日
広島県広島市現代美術館2025年2月22日~6月1日
岩手県岩手県立美術館2025年6月28日~9月28日
神奈川県横浜そごう美術館2025年11月15日〜2026年1月12日

展示の基本構成と内容

この衣装展では、基本的に下記の構成で展示が組まれていました

  • 第一章:近未来型の挑戦者
  • 第二章:止まらない進化
  • 第三章:「未来」を超えて
  • 第四章:ステージに立つの(撮影可能エリア)
  • メンバーセレクト:「わたしたちのお気に入り」

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神戸開催|「Perfume COSTUME MUSEUM」のはじまり

「Perfume COSTUME MUSEUM」は、
2023年9月、兵庫県神戸市の兵庫県立美術館からスタートしました。

Perfumeの衣裳を主軸に据えた大規模展示は、これが初開催となりました。

過去にイベント等で数点の衣装が飾られたりしたことはありましたが、この衣装展は衣裳点数の多さはもちろん、メジャーデビューから近年までのPerfumeの活動の軌跡を一望できる構成が特徴でした。

この展示会によって、衣裳がPerfumeの活動を記録する重要な要素であることが、より明確に示されたといえます。

神戸開催概要

  • 開催期間:2023年9月9日~11月26日
  • 会場:兵庫県立美術館

📍Googleマップ:

神戸会場を2度観覧して見えた展示の輪郭

筆者は、神戸会場には2度訪れています。

初回は、衣裳の情報量と展示規模に圧倒されました。
会場に一歩足を踏み入れ、壁一面に広がった「年表」を見ただけで目がうるっときたのを覚えています。

再訪時は、衣裳同士の関係性や時代の流れを意識しながら、
展示全体や個々の衣装を落ち着いて確認することができました。
ミラーレス一眼を持ち込んで、写真撮影可能エリアで写真を撮りまくりました。

同じ展示であっても、見る側の視点が変わることで、受け取る情報量が大きく変化することを実感します。

初開催地、神戸が担った役割

神戸会場は、
「Perfume COSTUME MUSEUM」という企画の方向性を最初に提示した場所でした。

衣裳を単なるステージ衣装としてではなく、Perfumeの歴史を記録する資料として見せる。

その考え方が、展示構成や導線から明確に伝わってきました。

この神戸開催を起点として、衣裳展は全国巡回へと展開していくことになりました。


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宮崎開催|地方開催として広がったCOSTUME MUSEUM

神戸での初開催を経て、
「Perfume COSTUME MUSEUM」は地方会場へと巡回していきました。

宮崎会場は、この衣裳展が全国展開していく中で初の巡回会場となりました。
展示構成は神戸会場をベースとしつつ、会場規模に合わせた導線が工夫されていました。

神戸に比べてコンパクトな会場だった分、衣裳との距離が近く、Perfumeをより身近に感じられる展示空間でした。

また宮崎会場では、後の会場で定番となる音声ガイド「Perfume COSTUME 思い出こばなし」が初めて導入されました。
メンバーによる音声ガイドが加わったことで、展示内容の理解が深まり、衣裳展としての完成度が一段高まったといえます。

さらに、宮崎会場では神戸会場では展示されていなかった新たな衣裳が追加展示されました。

開催地ごとに展示内容が更新されたことは、一度訪れたファンが再訪する動機となり、衣装展が長期にわたって継続した要因のひとつになったと思います。

地方都市での開催によって、遠征が難しいファンにも展示を届ける機会が広がりました。

この宮崎開催を経て、この「PerfumeCOSTUME MUSEUM」は巡回展示としての形を確立していくことになりました。

宮崎開催概要

  • 開催期間:2024年6月15日~8月25日
  • 会場:みやざきアートセンター

📍Googleマップ


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札幌開催

北海道での開催は、この衣裳展が全国規模の巡廻企画であったことを改めて示すものだったといえます。

札幌会場については筆者は観覧していないため、開催概要のみの記録とします。

札幌開催概要

  • 開催期間:2024年9月7日~10月27日
  • 会場:東一丁目劇場施設(旧北海道四季劇場)

📍Googleマップ


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広島開催|Perfume生誕の地で行う意味

広島会場は、満を持して開催された会場のひとつと言って良いでしょう。

展示内容そのものは大きく変わらないものの、空間の使い方や展示の見せ方に巡回を重ねた完成度が感じられました。
会場全体を通して衣裳同士のつながりや時代の流れが、より把握しやすく整理されていた印象です。

更に、この広島会場で初出しされた衣装がより多く登場したのが印象に残っています。

そして、何と言っても広島はPerfumeの故郷
Perfume生誕の地・広島で、結成25周年、メジャーデビュー20周年という節目の時期に大規模な衣裳展が開催できたことは、観覧したファンのみならずメンバーにとっても大きな意味があったと思います。

筆者は広島会場へも訪問しました。
開会後、とある衣装が初出しされているとの情報を聞き、居ても立ってもいられなかったのを覚えています。
詳しくは、別記事で詳しく記録していますので、是非ご一読ください。

広島会場限定で販売された「お好み焼き型」のチケット

👉 広島会場の観覧レポはこちら

広島開催概要

  • 開催期間:2025年2月22日~6月1日
  • 会場:広島市現代美術館

📍Googleマップ


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岩手・盛岡開催|地方巡回の中で印象を残した開催地

岩手・盛岡会場は、東北地方で唯一開催された会場です。

振り返ると、横浜での「FINAL EDITION」の開催が東京ドームライブ開催後だったこともあって、”盛岡が最終会場”という雰囲気すら当時はあったように思います。

地方都市での開催でありながら、会場全体は落ち着いた雰囲気で、展示と向き合いやすい空間が保たれていました。

展示構成自体は他会場と共通する部分が多く、巡回展示として安定した完成度に入っていた時期といえます。

衣裳同士の配置や導線が整理されており、Perfumeの活動を時系列で追いやすい印象でした。

そして、岩手会場といえば「赤衣装」の展示が何よりも印象に残っています。
正直、あの衣装を見たいがために盛岡まで向かいました笑

展示内容や会場の様子については、別記事で記録していますので是非ご一読ください。

👉岩手・盛岡会場の観覧レポはこちら

岩手・盛岡開催概要

  • 開催期間:2025年6月28日~9月28日
  • 会場:岩手県立美術館

📍Googleマップ


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横浜開催|FINAL EDITIONとして迎えた集大成

2025年9月21日。
Perfumeはメジャーデビュー20周年の記念日に、2026年から「コールドスリープ(活動休止)」に入ることを発表しました。

その翌日と翌々日の9月22日・23日には、東京ドームでコールドスリープ前最後となるライブが開催されました。

横浜で行われた「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」は、
このコールドスリープ宣言後に開催された衣裳展でした。

結果、横浜会場は単なる巡回展示のひとつではなく、本企画の締めくくりとして明確に位置づけられました。

展示内容は、これまでの巡回展示を踏まえたうえで再編集され、FINAL EDITIONにふさわしい構成へと変更されました。

展示は、以下の章立てで構成されていました。

  • 第一章:近未来型の挑戦者
  • 第二章:止まらない進化
  • 第三章:「未来」を超えて
  • 最終章:巡りのときーそれぞれの時代へ

これまで第四章として最終エリアにまとめて展示されてたライブ衣裳も含めて全ての衣裳を年代順に展示したことで、年代ごとの衣裳の返還と変化がより鮮明になっていました。

そして、その最終章の展示エリアには、コールドスリープ前最後の東京ドームライブで披露された衣装が一堂に展示され、よりエモーショナルな展示となっていました。

横浜開催概要

  • 開催期間:2025年11月15日〜2026年1月12日
  • 会場:横浜そごう美術館

📍Googleマップ

横浜会場を6回観覧して確認できた展示の完成度

筆者は、横浜会場を会期中に計6回観覧しました。

6回のうち3回は、会場主催の「学芸員によるギャラリートーク」に参加しています。

ギャラリートークを通じて、個々の衣裳や展示意図への理解が深まり、展示を立体的に捉えられるようになりました。

回数を重ねて観覧することで、展示全体の構成や衣裳配置の意図を、より冷静に確認することができたと思います。

FINAL EDITIONでは、衣裳を単体で見せるのではなく、
「歴史として整理して提示する」意識が、より強く感じられました。

FINALと名付けられた意味

横浜会場では、
「なぜこれがFINALなのか」が、展示全体から自然に伝わってきました。

それは、”ネビュラロマンス”東京ドームライブの衣装を一番最後にまとめて展示したこと。

すべての衣装を時系列で展示したことで、Perfumeの衣装の変換と変化をPerfumeの歴史と共に感じられたこと。

Perfume結成25周年メジャーデビュー20周年の締めくくりとしてこれ以上無い形での展示内容だったと思います。

神戸から始まった衣裳展が、横浜でひとつの形に収束した。
その事実を、展示空間そのものが語っていたように感じます。

👉横浜会場の観覧レポはこちら


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まとめ|Perfume COSTUME MUSEUMが残したもの

「Perfume COSTUME MUSEUM」は、
2023年の神戸開催から始まり、2026年1月の横浜FINAL EDITIONで完結しました。

約3年間にわたる全国巡回を通して、この衣裳展は、Perfumeの歩みを記録として残す役割を担ってきました。

Perfumeの衣裳は、単なるステージ衣装ではなく、その時代の表現や技術、活動の記録でもあります。

COSTUME MUSEUMはそれらを体系的に整理し、ひとつの展示として提示した素晴らしい企画でした。

全国各地で開催されたことにより、多くの場所で同じ展示体験が共有され、記録としての価値はさらに高まったといえるでしょう。

このPerfume衣裳展が示した試みと記録は、今後もPerfumeの歴史を振り返る際の重要な資料として残り続けるはずです。

またいつか、この試みが開催されることを心から願っています。

それでは✋️


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